地域には、その土地ならではのお米やお肉、果物、加工品、工芸品など、魅力的な特産品が数多くあります。

一方で、

「地域外の人にも商品を知ってもらいたい」
「ECサイトを作ったけれど、なかなか見てもらえない」
「地域PRが一度きりのイベントで終わってしまう」

といった課題を感じている自治体や地域事業者も少なくありません。

そこで考えられる方法のひとつが、地域の特産品を「オンラインくじ」という体験と組み合わせて届ける方法です。

単に商品を並べて販売するのではなく、「何が当たるのだろう?」という楽しさを加えることで、これまで商品を知らなかった人にも興味を持ってもらうきっかけをつくれます。

この記事では、オンラインくじを地域PRに活用する仕組みやメリット、通常のECとの違い、企画するときのポイントまで、初心者にもわかりやすく紹介します。

そもそもオンラインくじとは?

オンラインくじとは、スマートフォンやパソコンから参加でき、抽選結果に応じて商品や景品などが決まる仕組みです。
店頭にあるくじやカプセルトイのような「何が当たるかわからない楽しさ」を、オンライン上で体験できるものと考えるとわかりやすいでしょう。

アニメやキャラクターグッズなどで利用されるイメージが強いかもしれませんが、オンラインくじで扱える商品は、サービスの仕組みや企画によってさまざまです。

実際に、地域の食品や特産品を賞品にしたオンラインくじも実施されています。

オンラインくじの特徴は、「商品を買う」だけでなく、「何が当たるか楽しむ」という体験そのものを商品との出会いに加えられることです。

あにばん

でも、地域の商品なら普通のネット通販で販売すればいいのでは?

もちろん、特産品を販売するだけならECサイトでも可能です。
では、なぜ地域PRにオンラインくじを組み合わせるのでしょうか。

通常のECとオンラインくじは何が違う?

ECサイトでは、基本的にユーザーが欲しい商品を選び、その商品を購入します。

つまり、

「商品を知る」
↓
「欲しいと思う」
↓
「購入する」

という流れです。

そのため、まだ商品や地域そのものを知らない人に購入してもらうには、まず商品を知ってもらう必要があります。

一方、オンラインくじでは「何が当たるかわからない」という体験が加わります。
たとえば、ある地域に、

  • ブランド米
  • 地元のお菓子
  • 加工食品
  • 工芸品

といった複数の特産品があったとします。

通常のECなら、それぞれの商品ページから欲しいものを選びます。
オンラインくじなら、それらをひとつの企画としてまとめ、抽選結果によって異なる商品と出会う仕組みをつくることができます。

なぜオンラインくじが地域PRと相性がいい?

地域PRでは、「良い商品を用意する」だけでなく、まず地域外の人に存在を知ってもらう必要があります。

オンラインくじには、その最初の接点をつくる方法として活用できる特徴があります。

1.知らなかった特産品に出会うきっかけをつくれる

通常のECでは、自分が知っている商品や欲しい商品を検索して購入するケースが中心です。しかし、それでは知られていない商品は、そもそも検索されないという課題があります。

オンラインくじなら、複数の地域商品をひとつの企画に組み込むことができます。

「この商品を買おう」と思っていたわけではなくても、くじをきっかけに商品を知り、「こんな特産品があるんだ」と興味を持ってもらえる可能性があります。

オンラインくじは、すでに商品を知っている人に販売するだけでなく、「まだ知らない商品との偶然の出会い」をつくれることが特徴です。

2.複数の特産品をひとつの企画として紹介できる

地域PRで難しいのが、地域にある多くの商品をどう見せるかです。

米、肉、野菜、スイーツ、加工品、工芸品など、それぞれを個別にPRしようとすると、情報が分散してしまいます。

そこで、

「○○県のおいしいものくじ」
「○○市の特産品くじ」
「地域の生産者応援くじ」

など、ひとつのテーマで複数の商品をまとめれば、地域全体をひとつの企画として見せることができます。
商品単体ではなく、地域そのものを知ってもらう入口をつくれるわけです。

3.「買い物」にエンタメ性を加えられる

地域の商品をECサイトに掲載しただけでは、他の商品との違いが伝わりにくい場合があります。

オンラインくじでは、

「何が当たる?」
「どの商品が届く?」
「こんな商品もあるんだ!」

といった体験を加えられます。

地域の商品を単なる物販として届けるのではなく、「参加して楽しむ地域PR」に変えられる点も特徴です。

地域PRにオンラインくじを活用する目的は、「くじを売ること」だけではありません。
オンラインくじを入口として、地域・商品・生産者を知ってもらうことまで含めて企画することが重要です。

特産品のオンラインくじはどんな企画にできる?

では、実際にはどのようなオンラインくじが考えられるのでしょうか。
地域によって特産品や目的が異なるため、企画のつくり方もひとつではありません。

企画商品の例主な目的
地域グルメくじ米・肉・魚・果物・加工品特産品PR
お土産くじお菓子・飲料・雑貨観光PR
生産者応援くじ農産物・加工食品など生産者の認知
地域まるごとくじ食品・工芸品など地域全体のPR
イベント連動くじ開催地域の商品などイベント後の接点づくり

重要なのは、「商品をランダムに入れる」ことではありません。
誰に地域を知ってほしいのか、どんな地域の魅力を伝えたいのかを決め、それに合わせて商品を組み合わせる必要があります。

実際に特産品をオンラインくじにした例もある

地域の特産品とオンラインくじを組み合わせる取り組みは、すでに実施例があります。

たとえば2023年には、DMMスクラッチとDMM地方創生による自治体コラボとして、山形県庄内町や佐賀県鹿島市の特産品を賞品にしたオンラインくじが販売されました。


鹿島市の企画では、佐賀牛や豚肉、米、海苔、ドライフルーツなど、地域のさまざまな商品が賞品として展開されています。

出典:プレスリリース【DMMスクラッチ × DMM 地方創生】

ひとつの商品だけを販売するのではなく、オンラインくじを通して複数の地域産品を知ってもらう企画の実例といえます。

このように、「地域の商品をオンライン上のエンタメ体験と組み合わせて届ける」という考え方は、地域PRのひとつの選択肢になっています。

オンラインくじなら全国から参加できる

地域イベントや物産展は、実際に地域の魅力を体験してもらえる重要な機会です。一方で、現地に来られる人には限りがあります。

オンラインくじなら、インターネット上で企画を展開できるため、地域外の人にも参加してもらう入口をつくれます。

たとえば、

地域イベントを開催
↓
SNSでイベントや地域を知る
↓
オンラインくじにも参加
↓
特産品が届く
↓
地域の商品を実際に体験する

というように、リアルイベントとオンライン施策を組み合わせることも考えられます。

地域PRでオンラインくじを活用するときの注意点

オンラインくじにすれば、自動的に地域PRにつながるわけではありません。
企画するときには、特に次のポイントを考える必要があります。

「何の地域なのか」が伝わる企画にする

豪華な商品だけを前面に出してしまうと、ユーザーの記憶に「商品」は残っても、「地域」が残らない可能性があります。

商品名だけでなく、

「どこで作られているのか。」
「どんな生産者が作っているのか。」
「なぜその地域の特産品なのか。」

といった背景も一緒に発信することが重要です。

ターゲットを決める

「全国の人に地域を知ってほしい」だけでは、企画の方向性が曖昧になります。

たとえば、

  • 旅行やグルメが好きな人
  • その地域の出身者
  • イベント参加者
  • 地域を応援したい人

では、興味を持つ商品や情報も異なります。

誰に参加してもらいたいかを先に考えることで、商品構成やPR方法も決めやすくなります。

くじの後まで設計する

地域PRを目的とするなら、くじを引いた時点で終わらせないことも大切です。
商品が届いたあとに地域や生産者について知れる情報を用意したり、公式サイトやSNSへ誘導したりすることで、次の接点をつくれます。

地域PRとして考えるなら

「くじを引く」→「商品が当たる」

だけではなく、

「地域を知る」→「商品を体験する」→「もっと地域に興味を持つ」

までをひとつの体験として設計することがポイントです。

地域の商品を「新しい出会い」に変えるPLAY ECONOMY

地域の特産品を活用したオンラインくじを企画する際、選択肢のひとつとなるのがPLAY ECONOMY(プレイエコノミー)です。

PLAY ECONOMYは、オンライン上でくじを楽しみ、当選した商品を「商品引換権」として受け取る仕組みを取り入れています。
特徴は、単に「当たった商品が自宅に届く」だけで終わらないこと。商品引換権を使って商品を受け取るほか、仕組みの中で売却や交換を行うなど、従来のオンラインくじとは異なる楽しみ方ができるよう設計されています。

たとえば、地域の特産品や飲食店の商品、クリエイターの商品などを景品として組み合わせれば、くじを楽しむことそのものが、その地域や商品を知るきっかけになります。

PLAY ECONOMYを活用することで、「商品を販売する」だけではなく、「楽しみながら地域の商品と出会う」という新しい入口をつくることができます。

地域の魅力をまだ知らない人にも商品を知ってもらい、そこから生産者や店舗、地域そのものへの興味につなげていく。そんな地域PRの仕組みとして、オンラインくじを活用することができます。

まとめ

地域には魅力的な商品があっても、その存在を知らなければ検索も購入もされません。

だからこそ地域PRでは、「何を売るか」と同時に、「どうやって知ってもらうか」を考える必要があります。

オンラインくじは、商品を選んで購入する従来のECとは異なり、

「何が当たる?」
↓
「こんな商品があるんだ」
↓
「どこの地域の商品だろう?」

という偶然の出会いをつくれる仕組みです。

地域の特産品をひとつの企画としてまとめたり、イベントやSNSと組み合わせたりすることで、地域外の人との新しい接点づくりにも活用できます。

大切なのは、オンラインくじを販売すること自体を目的にしないことです。
オンラインくじを「地域を知る入口」として設計し、商品との出会いから地域への興味につなげていくことが、地域PRとして活用するポイントです。

PLAY ECONOMY(プレイエコノミー)でも、地域の商品や事業者と組み合わせた企画を検討できます。

地域の商品をこれまでとは違う方法で届けたい、地域外の人との接点をつくりたいという場合は、新しい地域PRの選択肢としてオンラインくじを検討してみてはいかがでしょうか。